大航海時代 スパイス

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大航海時代とスパイス貿易


ヨーロッパでは紀元前からアジア産のスパイスが使われていました。
東南アジア産のスパイスは海路でインドに集められ、
インド産のスパイスとともにアラビア商人の手によって、
シルクロード経由でヨーロッパに運ばれていました。

ヨーロッパではアジア産のスパイスは高値で取引されるため、
アラビア商人はこのスパイス貿易で莫大な利益を上げていました。

西洋人はスパイスをアジアから直接仕入れることができるようになれば、
自分たちもスパイス貿易で大きな利益を上げることができると考えました。

しかし、シルクロードはアラビア商人に支配されていたので使えません。
そこで、海路アジアへ行くための航路開拓が求められるようになりました。
そして15世紀中頃、大航海時代が始まりました。


イタリアのジェノヴァ出身の航海家で商人でもあった
クリストファー・コロンブスは、当時最新の仮説だった地球球体説に基づき、
ヨーロッパから西回りでアジアへ到達することを考えました。

コロンブスはスペイン・カスティーリャ王国の女王イザベル1世の援助を受け、
1492年8月3日に西に向かって航海を始めました。
そして同年10月11日に島を発見し上陸しました。

コロンブスはこのとき上陸したのはインドの近辺の島だと考えていましたが、
実際はアメリカのカリブ海に浮かぶ島でした。
1493年3月15日、コロンブスはスペインに帰還 しました。

コロンブスはアメリカから様々な品物を持ち帰りましたが、
その中のひとつがチリペッパー(唐辛子)でした。
これは西洋人が初めて体験する、強烈な辛味を持ったスパイスでした。


実際のアジア航路はポルトガル人の航海家
ヴァスコ・ダ・ガマによって開拓されました。

ヴァスコ・ダ・ガマはアフリカ南端を経由して
インドにたどり着くことを考えました。
1497年7月8日にリスボンを出航し、
翌年5月20日にインド南部のカリカットに到達しました。

これ以降、西洋人はアジアから直接スパイスを
仕入れることができるようになりました。


アジア航路が開拓されると、西洋人はアジア各地からスパイスを仕入れると同時に、
アメリカから持ち帰ったチリペッパーをアジア各地へ伝えました。

インドや東南アジアでは元々辛いものを好む食文化があったので、
チリペッパーが伝えられると瞬く間に普及し、
各地の食文化に劇的な変化をもたらしました。

そして、インドや東南アジア各地のカレーには
チリペッパーが用いられるようになり、これまでよりも辛いものになりました。

同時にこれまで代表的な辛味性スパイスのひとつだった、
ロングペッパー(長胡椒)はあまり生産されなくなりました。

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