ディル 〔いのんど、蒔蘿(じる/じら)〕
<芳香性スパイス>
☆特徴☆
ディルは刺激的な芳香と辛味が特徴のスパイスです。
ディルはセリ科の一年草です。
現在はインド、ヨーロッパ、アメリカ、カナダ、エジプトなどで生産されています。
スパイスとして使用されるのは果実の部分です。
この種子を乾燥させたものを使用します。
葉と茎の部分もハーブとして利用されます。
☆歴史☆
ディルの原産地は地中海沿岸からインドにかけての地域です。
紀元前4000年頃にはメソポタミア地方を征服したシュメール人によって
栽培されていました。
その後中東からヨーロッパへ伝えられました。
また、インドでも古くから使用されていました。
中国へは8世紀頃にペルシア産のディルについての記録があります。
日本へは16世紀末に伝来しました。
☆料理☆
ディルは用途の広いスパイスです。
インドではカレーを初めとして様々な料理に使われています。
西洋料理では肉料理、魚料理、ピクルス、パン、サラダ、
パイ、スープ、各種ソース類などに使われています。
また、葉と茎はハーブとしても利用され、
魚料理の臭い消しやサラダやスープなどに使われています。
薬用としては健胃、駆風などの効果があると言われています。
西洋 では嘔吐、ヒステリーに効くとも言わ れています。
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