フェンネル 〔茴香(ういきょう)〕
<芳香性スパイス>
☆特徴☆
フェンネルは甘い香りと苦味が特徴のスパイスです。
フェンネルはセリ科の多年草です。
現在はヨーロッパ、インド、中国、アメリカなどで生産されています。
漢方薬用としては日本でも生産されています。
スパイスとして使用されるのは果実の部分です。
葉と茎もハーブとして利用されます。
☆歴史☆
フェンネルの原産地は地中海沿岸です。
古代ローマでは有史以前から栽培されていました。
古代エジプト、ギリシア、インドでも古くから利用されていました。
ヨーロッパではスパイスとしてのほか、葉が薬草として用いられてきました。
中国へは4〜5世紀に西域から伝わり、日本へは9世紀以前に中国から伝来しました。
☆料理☆
フェンネルはインドではカレー料理によく使用されます。
砂糖とフェンネルで作られた菓子もあります。
また、食後の口臭を消すために口に含んで噛む習慣があります。
西洋料理では主に魚の生臭さを消すために用いられます。
他にも豚肉、ピクルス、パン、ケーキ、各種ソース類などに使われています。
中国では五香粉の原料として用いられています。
薬用としては健胃、鎮痛、循環促進などの効果があると言われています。
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