ベイリーフ 〔月桂樹の葉、ローレル、ローリエ〕
<芳香性スパイス>
☆特徴☆
ベイリーフは月桂樹の葉のことです。
すがすがしく上品な芳香が特徴です。
月桂樹はクスノキ科の常緑樹です。
現在はギリシャ、トルコ、フランス、イタリア、スペイン、アメリカなど
世界各地で生産されています。
スパイスとして使用されるのは葉を乾燥させたものです。
☆歴史☆
月桂樹の原産地は地中海沿岸です。
月桂樹は古代ギリシアや古代ローマで古くから栽培されていました。
ギリシア神話では、河の神の娘ダフネが太陽神アポロンの求愛を拒んで
姿を変えたものとされていました。
紀元前9世紀に始まった古代オリンピックでは、優勝者の栄光をたたえるため、
月桂樹の葉で作られた冠をかぶせる習慣がありました。
日本では、1905年(明治38年)に日露戦争勝利を記念して植樹されたのが
初めてとされています。
☆料理☆
ベイリーフは肉類や魚介類の生臭さを和らげ、上品な香りを付ける効果があります。
カレーやシチュー、スープなどを煮込むときにホールのまま使用します。
また、粉末にしたものを肉の臭み取りなどに使うこともあります。
フランス料理では ブーケガルニに使われます。
薬用としては健胃、 整腸、神経痛、虫よけなどに効果があると言われています。
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