タイ
☆概要☆
タイのカレーは古い時代から独自の発展を遂げてきました。
このため、インドやヨーロッパなどのカレーとは違った特徴を持っています。
タイのカレーもインドのカレー同様カレー粉は使いません。
というより、タイのカレーの風味はカレー粉の風味とはかなり違うので使えません。
インド同様、一度に何種類かのカレーを作って一緒に食べます。
☆味付け☆
タイのカレーはチリペッパーの使用量が多く、非常に辛いのが特徴です。
タイ料理が辛いのはカレーに限ったことではなく、
様々な料理でチリペッパーをふんだんに使用するため、
世界でもっとも辛い料理とも言われています。
インドのカレーが多くの種類のスパイスを組み合わせた風味であるのに対して、
タイのカレーは新鮮な生のハーブ類を使って風味を出し、
その中でチリペッパーの辛味が突出しているといった感じです。
チリペッパーは通常、乾燥していない生のものが使われます。
通常の赤いチリペッパーの他に、緑色や黄色のものも使われます。
インドのカレーにはよく使われるターメリックは使わない場合が多いので、
赤いチリペッパーを使った場合は真っ赤なカレーに、
緑色のグリーンチリを使った場合は緑色のカレーになります。
タイのカレーは南インドのカレーと同様に
ココナッツミルクやタマリンドなどがよく使われます。
また、カピ、ナムプラー、バイ・マックルートなどの、
インドでは使われない調味料もよく使われます。
柑橘類も調味料としてよく使われて います。
☆食材☆
タイでは一般的に、インドのような宗教的な食べ物の禁忌はありません。
肉は豚肉、鶏肉がよく使われます。
魚介類もよく使われます。
野菜も多くの種類があります。
☆主食☆
主食はインディカ種の米が主流です。
タイには「香り米」という独特の良い風味がある米の品種がありますが、
これは高級品で主に輸出に回されています。
また、麺類もよく食べられています。
☆調理法の例☆
まずキャラウェイとコリアンダーを煎ってすりつぶします。
これにカピ、オニオン、ガーリック、ジンジャー、
生のチリペッパー、その他のスパイス・ハーブ類を入れて
さらにすりつぶしてペースト状にします。
次にこのペーストに具とココナッツミルクを入れて煮込みます。
適度に煮込んだらできあがりです。
調理で使うペーストは市販されているので、これを使うと簡単に調理できます。
これも赤いものや緑のものがあります。
日本でも輸入食品を扱っている店で入手できます。
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